リーダーシップにはコミュニケーション能力が重要!必要なスキルを伸ばす方法とは?

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「リーダーシップを発揮するには?」「部下とうまくコミュニケーションを取れない」と悩んでいる管理職の方も多いのではないでしょうか。この記事では、職場で求められるコミュニケーションの取り方や、リーダーシップを発揮するための具体的なポイントを解説します。

リーダーシップを発揮するうえで、重要な要素とされているのがコミュニケーション能力です。組織やチームを率いるリーダーには、メンバーとの信頼関係を築き、適切に意思疎通を図るためのコミュニケーション能力が欠かせません。

しかし、「リーダーシップを発揮したいが、うまくコミュニケーションが取れない」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、リーダーシップにコミュニケーション能力が重要とされる理由や、必要なスキルを伸ばす方法について解説します。

リーダーシップとは?

リーダーシップとは、組織やチームの目標達成に向けて人に働きかけ、行動を促す力や影響力のことです。単に集団をまとめるだけでなく、主に次の要素を満たすのがリーダーシップといえます。

  • 目標達成に向けたビジョンや方向性を具体的に示す
  • 目標達成に向けてメンバーのモチベーションを高める
  • 問題点や改善点を明確化し、わかりやすく伝えて対応を促す

リーダーシップといえば、カリスマ性をイメージする人がいるかもしれません。しかし、「現代経営学の父」と呼ばれるピーター・F・ドラッカーは、「リーダーシップとは資質(カリスマ性)ではなく、仕事・責任・信頼である」と定義しています。

つまり、目標達成に向けた取り組みを「仕事」として行い、結果に「責任」を持ち、メンバーから「信頼」を得ることがリーダーシップといえます。

コミュニケーション能力とは?

コミュニケーション能力とは、自分の考えを正しく伝え、相手の意図や感情を理解しながら、円滑に意思疎通を図る力のことです。

ここでは、コミュニケーション能力を構成する「言語能力」と「非言語能力」について詳しく見ていきましょう。

言語能力

言語能力とは、「伝える」「受け取る」といったコミュニケーションの基本となる能力です。単に「話す」「書く」「読む」だけでなく、次の能力やスキルを含みます。

  • 表現力:考えや意見を論理的に整理し、相手にわかりやすく説明する能力
  • 語彙力:適切な言葉で専門的知識や経験を表現する力
  • 洞察力:相手の質問や発言の意図を正確に理解し、的確に応答する力
  • 傾聴力:会話の意図や文脈を踏まえ、適切なタイミングで発言する力

言語能力は、業務上の報告や提案、他者とのコミュニケーションなど、円滑な意思疎通のために重要な役割を果たす能力です。

非言語能力

非言語能力は、言葉以外の要素から相手の意図や感情を読み取り、コミュニケーションを取る能力です。具体的には、表情や視線、声のトーン、身振り手振りなどから、言葉の裏側にある本音や感情を理解する能力を指します。

「空気を読む」「顔色をうかがう」などは、典型的な非言語能力の一例といえます。

非言語能力は、コミュニケーションをスムーズにし、円滑な人間関係を築くうえで重要です。また、経験によって高められる能力のため、日頃から意識して鍛えていくことが大切です。

リーダーにコミュニケーション能力が必要な理由

リーダーには、コミュニケーション能力が必要です。チームを統率し組織を目標達成へ導くためには、まずメンバーにビジョンや方針を明確に伝え、全員の理解と納得を得る必要があるからです。

日頃から円滑な意思疎通を図ることでお互いの信頼関係が構築され、必要な情報が集まりやすくなります。加えて、メンバーの意見や課題を的確に把握し、状況に応じて適切に対応すれば、チーム全体の生産性向上も期待できます。

リーダーのコミュニケーション能力が欠けている場合、意思疎通が難しくなり、目標達成に向けたチームの一体感を損ないかねません。そのため、リーダーにはコミュニケーション能力の向上が不可欠と捉え、人材を育成していく必要があります。

リーダーに必要な4つのコミュニケーションスキル

リーダーには、大きく分けて次の4つのコミュニケーションスキルが必要です。

  • 話を聞くスキル
  • 承認・称賛するスキル
  • 意見をまとめるスキル
  • モチベーションを引き出すスキル

それぞれ、詳しくみていきましょう。

話を聞くスキル

話を聞くスキルは、メンバーの考えや感情を正しく理解し、信頼関係を築くうえで欠かせないスキルです。リーダーが相手の話を理解し、寄り添う反応を示すことで、メンバーは安心して意見を伝えやすくなります。

ただし、単純に相手の話を聞けばよいわけではありません。相手の話に相槌や表情の変化などで共感を示し、理解していることを伝える必要があります。

リーダーに話を聞くスキルがあれば、メンバーからの主体的な発言や行動が増え、チーム全体の活性化やモチベーション向上につながります。

次の記事では、話を聞くスキルとして「組織と個人の成長を促進する対話力」について解説しているので、あわせてお読みください。

関連記事:事業の推進とエンゲージメントを支える対話とは

承認・称賛するスキル

承認・称賛するスキルは、メンバーの努力や成果を適切に評価し、モチベーションを高めていくうえで欠かせない能力です。リーダーが日頃の行動や成果を見て承認・称賛することで、「見てもらえている」「正しく評価してもらった」という安心感が生まれ、主体的な行動や前向きな姿勢につながります。

承認や称賛する際は、伝え方も重要です。成果だけでなく、努力の過程や工夫といった具体的な行動を称賛することで、メンバーの強みや成長への期待を伝えられます。

また、大勢の前で褒めることで、本人の承認欲求を満たせるだけでなく、組織全体の士気向上も期待できます。

意見をまとめるスキル

リーダーにとって、意見をまとめるスキルは、メンバー間のさまざまな考えを整理し、チームとしての方向性を定めるうえで重要です。リーダーには、それぞれの意見を正しく把握し、共通点や優先順位を整理して、組織全体の方向性を一致させていく役割があります。

特に、異なる意見や方向性が見られる場合には、公平な視点で解釈しながら調整し、メンバー全員が納得感できる結論へ導く必要があります。

チームの一体感を高め、スムーズに意見をまとめていくには、日頃からメンバーと積極的に意見交換することも大切です。

モチベーションを引き出すスキル

モチベーションを引き出すスキルは、メンバーの意欲を高め、組織の成果を最大化するうえで、リーダーに欠かせない能力の一つです。メンバーの日々の努力や成果を正しく評価し、一人ひとりの前向きな姿勢を引き出すよう働きかけることで、組織全体の生産性向上につながります。

ただし、メンバーのモチベーションは、必ずしも同じ方法で引き出せるとは限りません。一人ひとりのスキルや価値観を理解し、「どうすればモチベーションを高められるか」を個別に考えていく必要があります。

また、リーダーが自ら前向きな姿勢を示し、チーム全体のモチベーションを引き出すことも重要です。

「チームのモチベーションが上がらない」「何が問題なのか」とお悩みの方は、ぜひ次の記事も参考にしてください。

関連記事:上司の「何気ない言葉」が職場を変える——その言葉、言葉に敏感な部下を傷つけているかもしれません

リーダーがコミュニケーションを取る際に重要な5つのポイント

リーダーがコミュニケーションを取る際に重要なポイントは、次の5つです。

  • コミュニケーションはこまめに行う
  • 内容はシンプルかつダイレクトに伝える
  • 相手の話に耳を傾け意見を引き出す
  • 話の背景を伝え理解と共感を促す
  • 言葉だけでなく行動でも示す

ここでは、上記のポイントについて詳しく解説します。

コミュニケーションはこまめに行う

リーダーシップを発揮するためには、コミュニケーションをこまめに行うことが重要です。リーダーは共有すべき情報や自身の考え方、アイデアを明確にし、タイミング良く伝える必要があります。

また、オープンで透明性が高いやり取りを心がけること、メンバーとの信頼関係を築きやすくなります。

組織やチームの円滑な運営につなげるためには、日頃からメンバーと積極的に交流を図り、意識的にコミュニケーションの時間を確保することがポイントです。

内容はシンプルかつダイレクトに伝える

リーダーがメンバーとコミュニケーションを取るうえでは、内容をシンプルかつダイレクトに伝えることも大切です。

複雑な表現を使ったり、一度に多くの情報を伝えたりすると、相手に正しく情報が伝わらない可能性があります。要点を整理し、必要な情報を簡潔に伝えることで、誤解を防ぎ意思疎通が円滑に進みます。

特に、Web会議などのオンライン環境では情報が伝わりにくいため、より明確で端的な伝え方を意識することが大切です。

相手の話に耳を傾け意見を引き出す

メンバーとコミュニケーションを取る際には、相手の話に耳を傾けることも重要です。リーダーとして自ら結論を示す前に、「聞くこと8割・話すこと2割」を意識し相手の考えや提案を引き出しましょう。

また、相手の意見を尊重する態度を示すことで、メンバーが安心して発言できる環境が生まれます。相手の意見に耳を傾ける姿勢は、お互いの信頼関係を深めるとともに、自発的な行動を促すことにつながります。

話の背景を伝え理解と共感を促す

指示や連絡をする際は、背景となる目的や経緯、目指す結果を伝え、メンバーの理解や共感を促すことが大切です。必要な内容だけを伝えても意図が正しく理解されなければ、業務の進行を妨げる原因になりかねません。

特に、業務の方針や目標は数字や事実の説明だけでなく、背景を伝えることで取り組みに向けた具体的なイメージを持たせやすくなります。

また、話の背景が正しく伝われば、メンバーに主体性が生まれ、将来のリーダー育成という長期的なメリットも享受できるでしょう。

言葉だけでなく行動でも示す

リーダーがメンバーとコミュニケーションを取る際には、単に言葉で伝えるだけでなく、まずは自ら行動で示してみることも大切です。一般的に、人は言葉だけでなく、実際の行動を通じて相手の姿勢を判断する傾向があるからです。

「言行一致」の姿勢を見せることで、信頼関係構築につながり、「頼りがいのあるリーダー」として、メンバーとの円滑なコミュニケーションが可能になります。

逆に、「言行不一致」があると説得力が失われ、メンバーの納得や共感は得られません。日頃の「自ら行動で示す姿勢」が、組織全体のモチベーション向上につながります。

リーダーに必要なコミュニケーションスキルを高める5つの方法

リーダーに必要なコミュニケーションスキルを高める主な方法は、次の5つです。

  • 信頼関係の基礎となる人格を磨く
  • メンバーの様子や感情を日常的に観察する
  • 優れたリーダーのコミュニケーションを参考にする
  • フィードバックのスキルを磨く
  • リーダーシップ研修を受講する

これらの方法を継続的に実践することで、コミュニケーションスキルを効果的に向上できます。

信頼関係の基礎となる人格を磨く

信頼関係の基礎となる人格を磨くことは、コミュニケーションの質を高めるうえで大切なポイントの一つです。どれほど高度なコミュニケーションスキルを用いても、信頼関係がなければ相手に意図が伝わりにくいからです。

相手からの信頼は、誠実な言動や姿勢を積み重ねることで得られます。特に、日頃から接するメンバーとは、信頼関係があれば細かな表現の仕方に左右されず、円滑なコミュニケーションが可能になります。

メンバーの様子や感情を日常的に観察する

メンバーの様子や感情を日常的に観察することも、コミュニケーション能力を高めるための重要なポイントです。コミュニケーションを取る際の表情や言動の変化に目を向けることで、相手が何を考え、どのような対応を求めているのかが見えてきます。

また、相手の関心事や不安に気づけると、適切な声かけやアドバイスが可能になります。このように、日常的な観察を積み重ねることで相手に寄り添ったやり取りができるようになり、信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションにつながるでしょう。

優れたリーダーのコミュニケーションを参考にする

コミュニケーションスキルを高めるためには、優れたリーダーを参考にすることも効果的です。ビジネスで成果を上げているリーダーの伝え方や聞き方、話の進め方には多くのヒントが含まれているからです。

近年では、SNSやYouTubeなどで模範となるコンテンツも増えており、誰でも無料でコミュニケーションスキルを学べるようになりました。

優れたリーダーのコミュニケーションを意識的に観察し、手法を自分のものにすることで、実践的なスキルアップにつながります。

フィードバックのスキルを磨く

コミュニケーションスキルを向上させるためには、フィードバックの手法を磨くことも欠かせません。適切にフィードバックすることで、相手の成長を促し、モチベーションの向上につなげられます。

効果的なフィードバックのために、1on1ミーティングを取り入れるのもおすすめです。1on1を取り入れることで、一方通行のフィードバックではなく、相手の意見や考えを引き出しながら、双方向のコミュニケーションが可能になります。

1on1ミーティングについて詳しく知りたい方は、ぜひ「砂時計1on1」の資料をご活用ください。

リーダーシップ研修を受講する

コミュニケーションスキルの向上には、リーダーシップ研修の受講も効果的です。リーダーシップ研修を活用すれば、現場で身につきにくい「聴く・伝える・指示を出す・褒める」といったコミュニケーションスキルを体系的に学習できます。

また、研修を受講することで、リーダーとしての自覚や責任感を高めることも可能です。

アンドアでは、リーダーシップ研修用の教材として「セルフ・リーダーシップ開発」を提供しています。リーダーシップ研修を検討されている方は、ぜひご活用ください。

まとめ

リーダーシップを発揮するには、コミュニケーション能力の向上が欠かせません。メンバーとの信頼関係を築き、適切なコミュニケーションを取ることで、チーム全員のモチベーションと組織全体の成果向上が期待できます。本記事で紹介したスキルや方法を実践し、メンバーとの関わり方を見直すことで、より効果的にリーダーシップを発揮できるようになるでしょう。

アンドアでは、リーダーに必要なコミュニケーション能力を向上させるための具体的なプランを提案しています。「チームメンバーとのコミュニケーションがうまくいかない」「リーダーとして効果的なコミュニケーションスキルを身につけたい」とお考えの方は、ぜひお問い合わせください。

執筆者

松本 悠幹

山梨県出身。山梨でコミュニティカフェを経営後、人材組織開発コンサルティング会社に入社。 スタートアップから大手企業の若手・中堅向けリーダーシップ開発や組織の対話風土改革に尽力した後、新規事業開発部にて事業開発マネジャー、営業マネジャーを兼任。 自社内の事業構造改革から営業戦略・マーケティング戦略まで広く携わり、その知見を人材・組織開発へ転用することを得意としている。 モットーは、「本来の力が発揮できる対話力と環境づくりを引き出す」

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