目次1 キャリア開発研修とは2 キャリア開発研修の目的・必要性3 キャリア開発研修を実施している企業の割合4 キャリア開発研修をするメリット5 キャリア開発研修を成功させるためのポイント6 年代別キャリア開発研修プログラ […]
目次
従業員のキャリア形成を支援する「キャリア開発研修」は、VUCA時代や人生100年時代の到来を背景として、多くの企業で注目されつつあります。しかし、実際に導入を検討するにあたって、「具体的に何をすればよいのか」「どのような効果が期待できるのか」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、キャリア開発研修の概要や目的・必要性をはじめ、実施するメリットや成功のポイント、年代別の研修内容まで幅広く解説します。キャリア開発研修の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

キャリア開発研修とは、思い描くキャリアビジョンに向かって自らを成長させていく、「キャリア開発」を支援するための研修です。これまでのキャリアを振り返りながら、自分自身に関する以下のようなポイントを整理し、将来に向けて必要な行動を明確にしていきます。
キャリア開発研修は、従業員本人にとってだけでなく企業側にとってもメリットがある取り組みです。なお、キャリア開発研修は、キャリアデザイン研修やキャリア研修などと呼ばれることもあります。

キャリア開発研修は、現代において重要性の高い取り組みです。キャリア開発研修の目的や必要性を解説するので、導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
キャリア開発研修の必要性が増している要因として、VUCA時代の到来が挙げられます。VUCA時代とは以下の頭文字をとった言葉であり、将来の予測が難しい時代を意味します。
コロナショックやテクノロジーの進歩などによってさまざまなものが複雑さを増し、将来の予測が困難な時代になりました。企業がVUCA時代を生き抜いていくためには、各従業員が自分に求められている役割を理解し、自ら行動・成長していけるようにすることが大切です。
キャリア開発研修の実施が求められるようになった背景には、人生100年時代の到来もあります。寿命が延び100年生きることが当たり前になりつつある現代では、社員一人ひとりのキャリアも必然的に長期化していきます。
そのため、現在の仕事や所属する組織にとらわれず、中長期的な視点で自分のキャリアを構築していくことが重要です。近年では働き方や価値観の多様化も進んでおり、従業員が主体的にキャリア形成を考える「キャリア自律」を企業がサポートする必要性も一層高まっています。

厚生労働省の「能力開発基本調査」によると、2024年時点でキャリアコンサルティングの仕組みを正社員に対して導入している事業所は49.4%、正社員以外に対して導入している事業所は31.4%です。
企業規模別に割合をみると以下のとおりです。
| 企業規模 | 正社員に対して | 正社員以外に対して |
| 30~49人 | 46.0% | 18.1% |
| 50~99人 | 49.6% | 19.2% |
| 100~299人 | 64.4% | 29.4% |
| 300~999人 | 72.9% | 28.8% |
| 1,000人以上 | 78.0% | 40.0% |
参考:厚生労働省「令和6年度能力開発基本調査 調査結果の概要」
現状では、規模が大きい企業ほどキャリア開発研修の導入が進んでいることがわかります。

キャリア開発研修は、従業員にとってのみではなく、企業にとっても意義のある取り組みです。ここでは、キャリア開発研修をするメリットを解説します。
キャリア開発研修の導入メリットとして挙げられるのが、従業員のモチベーション向上です。キャリア開発研修によって、従業員一人ひとりが自分の強みや将来について考える機会を作れます。今後に向けて身につけたいスキルや経験が明確になれば、モチベーションの向上が期待できます。
キャリア構築に対する従業員のモチベーションが高まれば、企業にとっても業務上のメリットが大きいでしょう。
キャリア開発のメリットとして、自発的に学び成長する人材の育成も挙げられます。自分のキャリアについて意識するようになれば、必要な知識や不足しているスキルを自ら身につけようとする従業員が増えると期待できます。
上司の指示に従って仕事をこなすだけでは、主体的に学ぶ意識は生まれにくいでしょう。しかし、キャリア開発研修を通じて自分がとるべき行動が明確になれば、自律的に学ぶ姿勢が育まれます。キャリア自律の重要性や考え方については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
キャリア開発研修の実施によって、従業員の離職率低下が望めます。自らのキャリア形成をサポートしてくれる企業に対しては、従業員の信頼感が高まりやすいためです。企業が自分と真剣に向き合ってくれると感じる従業員が増えれば、ネガティブな理由から離職を選ぶ割合は減るでしょう。
経験豊富な社員が自社に定着すれば、業務の質や生産性の向上、ノウハウの蓄積などさまざまな副次的メリットも見込めます。

キャリア開発研修の実施にあたっては、押さえておきたいコツがいくつか存在しています。キャリア開発研修を成功させるためのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キャリア開発研修を成功させるためには、社長や経営層の積極的な関与が求められます。研修の重要性や効果などについて企業のトップ層が直接伝えることで、従業員の参加意欲向上につながります。また、実態に応じた柔軟な運営を実現するためにも、決定権を持つ経営層の関与は欠かせません。
ただし、従業員に押しつけるようなトップダウン型の運営方式では、キャリア開発研修の趣旨に反してしまいます。あくまでも、従業員の自律的なキャリア形成をサポートする意識が大切です。
人事制度の柔軟性を高めることで、従業員が描く多様なキャリア形成のサポートが可能になります。理想のキャリアを思い描いた結果、現在の業務とは大きく異なる部署での経験が必要になるケースもあります。
人事制度に柔軟性がなければ、キャリアをただ描くだけで終わってしまう可能性もあるでしょう。また、従業員の成長をサポートするための報酬制度やフレームワークなどの整備も大切です。キャリア開発研修の効果を最大限引き出すためにも、研修の実施と並行して制度面の見直しを検討することをおすすめします。
効果的なキャリア開発研修を実施するためには、外部講師・サービスの活用がおすすめです。外部のリソースを利用すれば、自社社員の負担を抑えつつ充実した研修プログラムを導入できます。
特に、キャリア開発研修のノウハウがない企業にとっては、短期間で充実したプログラムの用意は困難です。第三者の視点を取り入れることで、自社内で完結していてはできなかった新たなアプローチも期待できます。

キャリア開発に向けた適切な研修の内容は、従業員の年代ごとに異なります。ここではキャリア開発研修プログラムの目的と内容を年代別に解説するので、ぜひ参考にしてください。
20代向けのキャリア開発研修には、自分がやりたい仕事や自律的なキャリア形成の重要性を理解できるような内容をおすすめします。20代は、「今後自分はどこに向かっていけばよいのか」を模索している段階であるためです。
今後仕事で悩むような事態が起きても、キャリア展望がはっきりしていればモチベーションを保ちやすくなります。自分の強みや弱み、キャリアデザインの基本などに対する理解を深め、将来のキャリアについて考える機会を用意するとよいでしょう。
20代向けのキャリア開発研修には、これまでの振り返りと今後のキャリアの再構築をサポートできる内容をおすすめします。
これまで身につけた知識や経験をもとに、キャリアの方針を考え直す機会を提供しましょう。また、キャリア開発研修の実施と並行して、職場内での対話の在り方についても再考できるカリキュラムもおすすめです。
アンドア株式会社が30代のビジネスパーソン約2,000人を対象に調査を実施したところ、企業へのエンゲージメントを下げる主要因が「話し合っても結果が実行されない(45.5%)」であることが分かりました。
研修をただ実施するのではなく、上司に相談する意義があると従業員に感じてもらうことが、優秀な人材の離職回避につながります。職場内での対話の基本については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
仕事の誇りを醸成し、自律的なチャレンジを支援する!職場内対話の基本と1on1の新常識
40代向けのキャリア開発研修には、これまでの経験・強みを棚卸ししたうえで、幅広い視野で今後のキャリアを設計する内容をおすすめします。40代は、同年代の中で役職や報酬に差が生まれ始め、自分のキャリアを改めて問い直す時期であるからです。
管理職としての役割が確立される一方、「このままの方向性でよいのか」と将来への不安を感じやすい時期でもあります。多様な選択肢を意識しながら、自律的にキャリアを描けるような研修内容にしましょう。
50代向けキャリア開発研修では、引き続き組織に貢献できる領域を模索しつつ、自身のキャリアを主体的に展望できるような内容をおすすめします。50代は、役職定年や再雇用など、大きな環境変化を迎える年代です。
これまでのキャリアを多角的に再評価し、仕事へのモチベーションを保ちつつ、プライベートも含めたライフキャリアの視点でビジョンを描けるようにサポートしましょう。

キャリア開発研修を実施するまでの基本的な流れは、以下のとおりです。
キャリア開発研修の実施にあたっては、「やりっぱなし」にならないようにする意識が重要です。実施にあたっては以下のように効果測定方法を決めておき、定性的・定量的に効果を把握しましょう。
キャリア面談の実施は、研修対象者へのアフターフォローの観点からも重要です。

弊社「アンドア株式会社」では、キャリア開発に役立つ情報を提供しています。具体的な資料を紹介するので、キャリア開発研修のプログラム選定・決定に役立ててください。
<主な対象>
セルフ・リーダーシップ開発は、若手社員がこれからの時代に必要な組織の在り方について理解を深め、自分の中にあるリーダーシップを開発するプログラムです。コーチングスキルを活用した多角的な問いによって自社の外部環境について理解し、理想とするリーダー像を明確にしていきます。
具体的なシナリオケースで体験演習ができるため、現状を具体的に把握できます。1日のプログラムですが、ご要望に合わせてカスタマイズも可能です。研修の具体的な内容については、以下より資料をダウンロードしてください。
<主な対象>
キャリアオーナーシップ開発プログラム”My inc.”は、自分自身の強みと弱みを整理し、自律して情報収集や成長を続ける人材の開発を推進するプログラムです。自分の働く目的や現在提供できている価値を言語化し、「My inc.簡易診断」を通じて可視化します。
1日のプログラムでキャリア開発を主体的に考える意識を育み、能力開発とキャリア開発の両輪を推進します。研修の具体的な内容については、以下から資料をダウンロードいただけるので、ぜひ参考にしてください。
<主な対象>
パーソナル・ブランディングは、自分の「ブランド」を発見し、自分らしい強みを活かして組織に貢献する実行力と推進力を育てるプログラムです。人材開発への深い理解を持つ広告代理店出身の講師陣が、ブランディングのノウハウを転用した手法を開発しました。
開発した手法を活用し、従業員一人ひとりが自分の強みを定義できるように支援します。1泊2日の合宿型を標準とするプログラムによって、パーパスから習慣までの一貫した目標設定を目指します。具体的な内容については、以下より資料をダウンロードいただけるため、ぜひご活用ください。

キャリア開発研修は、従業員が自律的にキャリアを形成できるよう支援する研修です。モチベーション向上や離職率の低下など、企業と従業員の双方にメリットをもたらします。VUCA時代や人生100年時代を背景に、キャリア開発研修の重要性はますます高まっています。
研修を成功させるためには、経営層の積極的な関与や人事制度の整備、外部サービスの活用が効果的です。また、適切な研修内容は年代によって異なるため、従業員のキャリアの節目に合わせたプログラムの設計が求められます。まずは自社の課題や従業員の状況を整理したうえで、キャリア開発研修の導入を検討してみてください。
山梨県出身。山梨でコミュニティカフェを経営後、人材組織開発コンサルティング会社に入社。 スタートアップから大手企業の若手・中堅向けリーダーシップ開発や組織の対話風土改革に尽力した後、新規事業開発部にて事業開発マネジャー、営業マネジャーを兼任。 自社内の事業構造改革から営業戦略・マーケティング戦略まで広く携わり、その知見を人材・組織開発へ転用することを得意としている。 モットーは、「本来の力が発揮できる対話力と環境づくりを引き出す」
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